×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
好きなもの苦手なもの
酒は百薬之長。適度な飲酒は望ましい。と、樽いっぱいの酒を持ち込んでの酒宴。これじゃ薬どころか、行き過ぎて毒にしかならんじゃないか。という言葉はあっさり却下された。当然のごとく。
「ばっかおめぇ、酒も飲めねぇようじゃ、立派な侍とは言えねぇぜ」
「おうよ!こんなん水だ水!」
いや、アンタはさすがにどうかと思うがな。と、言い出したクセに伊達は案外冷静だ。それにしても、と、注がれた酒をちびちび飲みながら、家康は面子を見回す。
酒を持ち込んだのは長曾我部で、酒盛りに乗ったのは伊達。自分も全く呑めない訳ではないが、隣で茶を呷る真田はいかがなものか。
「呑まないのか?」
「某、酒はあまり好きではござらん。気にせず楽しんでくだされ」
結局のところ、4人揃っていながら、酒盛りをしているのは実質、向き合えば合わせ鏡のごとくそれぞれの目に眼帯をした二人。
長曾我部>伊達>自分>真田
というところだろうか。などと、ふと考えてみる。というよりも、そんなことくらいしかすることがない。
とにかく東西の兄貴分達はペースが違う。特に長曾我部はアホみたいに呑む。伊達はなんだかんだで上手いことかわしながら、自分のペースを保っているようだった。
これ、楽しいか?
というか、なんでこの面子なんだろう。と、考えたところで判る訳もない。
「なぁんだよ真田幸村。全然呑んでねぇじゃねぇか」
「おぉ?付き合い悪ィな。それとも、呑めないか?」
カラカラを笑う長曾我部に気分を悪くした様子もなく、真田はしごく真面目にうなずいた。
「何だよ、それ。それじゃつまんねぇだろうが。全くなのか?」
「いや、全くではないが、好きではないのだ」
じゃあ何がいいんだ?どうせなら好きなもん用意させるぜ。と、上機嫌に長曾我部。その途端、真田の目が輝いたのを見た。
「何でもでござるか?」
「おう!何だ?どれだけでもいいぜ」
団子。と、一言。それから饅頭と、落雁と、ぼたもちと・・・
目を輝かせて戦場の猛者はヨダレも垂らさんばかりに挙げていく。
「・・・それ、全部食うのか?」
酔いが覚めたように唖然とする長曾我部と、あ〜あ。といった風の伊達と。
「某、団子なら30皿はいけるでござるよ?」
きょとん。としたように、不思議そうに首をかしげる真田と。
「相変わらず悪食だな」
伊達は知っていたようで、面白がるようににやにやと二人のやりとりを見ている。
「止めなくていいのか?」
「別に、いいんじゃねぇの?」
どっちもどっちだしな。と言われてみれば確かにそうだから、そのまま二人を見ていることにする。
「やはりダメでござるか?」
「いや・・・ダメってこたぁねぇが・・・」
少しだけ、長曾我部の顔色が悪い。あれだけ酒を呑んでいても顔色ひとつ変わらなかったクセに、これは何とも・・・
「なぁ、言ってもいいか?」
「What?」
共通点のないこの面子。酒呑みと面白がりと甘味好きと・・・
「おめぇらおかしいだろ、色々と」
酒盛りをする隣でもくもくと、嬉しそうに団子を頬張る真田の姿を想像して、その異様さを改めて思う。
「何を今更」
さらりと流して、伊達はもう一杯、酒を呷った。
ぐだぐだ小咄。家康はどうにもツッコミに徹し切れない感じがあるなぁ。
酒呑みの人って甘いもの苦手な人が多いとか。甘味苦手な人にしてみれば、甘味大好きな人の食べっぷりはびっくりするらしいですね。
板チョコ一枚を素で、一度でたいらげる私が言えた義理ではないですが(苦笑)
「ばっかおめぇ、酒も飲めねぇようじゃ、立派な侍とは言えねぇぜ」
「おうよ!こんなん水だ水!」
いや、アンタはさすがにどうかと思うがな。と、言い出したクセに伊達は案外冷静だ。それにしても、と、注がれた酒をちびちび飲みながら、家康は面子を見回す。
酒を持ち込んだのは長曾我部で、酒盛りに乗ったのは伊達。自分も全く呑めない訳ではないが、隣で茶を呷る真田はいかがなものか。
「呑まないのか?」
「某、酒はあまり好きではござらん。気にせず楽しんでくだされ」
結局のところ、4人揃っていながら、酒盛りをしているのは実質、向き合えば合わせ鏡のごとくそれぞれの目に眼帯をした二人。
長曾我部>伊達>自分>真田
というところだろうか。などと、ふと考えてみる。というよりも、そんなことくらいしかすることがない。
とにかく東西の兄貴分達はペースが違う。特に長曾我部はアホみたいに呑む。伊達はなんだかんだで上手いことかわしながら、自分のペースを保っているようだった。
これ、楽しいか?
というか、なんでこの面子なんだろう。と、考えたところで判る訳もない。
「なぁんだよ真田幸村。全然呑んでねぇじゃねぇか」
「おぉ?付き合い悪ィな。それとも、呑めないか?」
カラカラを笑う長曾我部に気分を悪くした様子もなく、真田はしごく真面目にうなずいた。
「何だよ、それ。それじゃつまんねぇだろうが。全くなのか?」
「いや、全くではないが、好きではないのだ」
じゃあ何がいいんだ?どうせなら好きなもん用意させるぜ。と、上機嫌に長曾我部。その途端、真田の目が輝いたのを見た。
「何でもでござるか?」
「おう!何だ?どれだけでもいいぜ」
団子。と、一言。それから饅頭と、落雁と、ぼたもちと・・・
目を輝かせて戦場の猛者はヨダレも垂らさんばかりに挙げていく。
「・・・それ、全部食うのか?」
酔いが覚めたように唖然とする長曾我部と、あ〜あ。といった風の伊達と。
「某、団子なら30皿はいけるでござるよ?」
きょとん。としたように、不思議そうに首をかしげる真田と。
「相変わらず悪食だな」
伊達は知っていたようで、面白がるようににやにやと二人のやりとりを見ている。
「止めなくていいのか?」
「別に、いいんじゃねぇの?」
どっちもどっちだしな。と言われてみれば確かにそうだから、そのまま二人を見ていることにする。
「やはりダメでござるか?」
「いや・・・ダメってこたぁねぇが・・・」
少しだけ、長曾我部の顔色が悪い。あれだけ酒を呑んでいても顔色ひとつ変わらなかったクセに、これは何とも・・・
「なぁ、言ってもいいか?」
「What?」
共通点のないこの面子。酒呑みと面白がりと甘味好きと・・・
「おめぇらおかしいだろ、色々と」
酒盛りをする隣でもくもくと、嬉しそうに団子を頬張る真田の姿を想像して、その異様さを改めて思う。
「何を今更」
さらりと流して、伊達はもう一杯、酒を呷った。
ぐだぐだ小咄。家康はどうにもツッコミに徹し切れない感じがあるなぁ。
酒呑みの人って甘いもの苦手な人が多いとか。甘味苦手な人にしてみれば、甘味大好きな人の食べっぷりはびっくりするらしいですね。
板チョコ一枚を素で、一度でたいらげる私が言えた義理ではないですが(苦笑)
PR
天野宇宙にコメントする