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だってだって
「おおぐしくーん」
「違う、土方だ」
すでにそれが自分を呼んでるものだと認識してしまう時点でアウトだというのは判っている。判ってはいるが、それを許してしまったら、きっとコイツは増長するに違いない。そう、あの悪魔の王子のように・・・
いや、同じようなもんか。アイツほどではないにしろ、この娘もなかなかに素質十分だ。
「・・・何ダ」
「・・・何だよ、その、あーあ。って顔は」
「今日はとっしーじゃないアルか」
忌わしい名前をまぁ、さらりと言ってくれるもんだ。
「二度と呼ぶな、それは」
「ええ〜とっしーは?とっしーはいつまた出てくるアルか?」
おおい、とっしー。でておいで〜。なんとも無邪気な可愛らしい声で、人にしがみついて頭叩くのはヤメロ。ていうかコラ、肩に乗ってくんな。耳に息吹き掛けんな。声大きい声。煙草くわえた人間の首にしがみつくな。危ないだろうが。
「頭叩いたトコでそっから出てくるわけねぇだろうが!」
人の耳を電話口か何かと思ってのか、この娘は。
「とっしーはもういねぇよ」
「もう出てこないアルか?」
「ああ」
「全然?」
「そうだ」
途端に興味が失せたように、力が抜ける。ようやく解放されて、襟を正して見下ろせば、なんとも無味乾燥。といったふうな、表情の読めない青い瞳。
「とっしー、もういないアルか」
「ああ。もう二度とその忌わしい名を口にすんな」
「じゃあ、おおぐしくんでいいアル。写真撮って」
「はぁっ!?」
「今日はとっしーに写真撮ってもらおうと思って、可愛くしてきたネ。この際オマエでいいから撮れ」
おいおい、命令口調になってんぞ。それ、お願いしてねぇじゃねぇか。
「何で俺がオマエの写真を撮らなきゃならねぇんだ」
ぶうっと頬を膨らませる。なるほど、落ち着いて見てみれば、いつもと少しだけ違う。
「銀ちゃんも新八も似合う言ってくれた。せっかくだから記念写真にしとくヨ」
「だから何で、俺が撮ってやらにゃならんのだ」
「だって、とっしーは撮ってくれたヨ」
あれ?なんかちょっと風向きが悪くねぇか?何だよ、その顔。なんでそんな俯き加減で・・・
「とっしーはちゃんと美人に撮ってくれたアル」
ていうか何だ、そのぶんむくれた頬と、泣きそうな目は。恨みがましくこっち見んな。大体、あれは俺じゃなか・・・
「・・・・っ」
しばしにらめっこのごとく静かな戦いの後、忌々しそうに煙草を地面に落とし、靴で揉み消す。
「今回だけだぞ」
使い捨てカメラで我慢しろよ。と、頭をかきながら、少し忌々しげにつぶやく土方の後ろを、神楽はスキップでついて行った。
アニメ版、来週から伊東さんが出てきますねってことで(苦笑)
「違う、土方だ」
すでにそれが自分を呼んでるものだと認識してしまう時点でアウトだというのは判っている。判ってはいるが、それを許してしまったら、きっとコイツは増長するに違いない。そう、あの悪魔の王子のように・・・
いや、同じようなもんか。アイツほどではないにしろ、この娘もなかなかに素質十分だ。
「・・・何ダ」
「・・・何だよ、その、あーあ。って顔は」
「今日はとっしーじゃないアルか」
忌わしい名前をまぁ、さらりと言ってくれるもんだ。
「二度と呼ぶな、それは」
「ええ〜とっしーは?とっしーはいつまた出てくるアルか?」
おおい、とっしー。でておいで〜。なんとも無邪気な可愛らしい声で、人にしがみついて頭叩くのはヤメロ。ていうかコラ、肩に乗ってくんな。耳に息吹き掛けんな。声大きい声。煙草くわえた人間の首にしがみつくな。危ないだろうが。
「頭叩いたトコでそっから出てくるわけねぇだろうが!」
人の耳を電話口か何かと思ってのか、この娘は。
「とっしーはもういねぇよ」
「もう出てこないアルか?」
「ああ」
「全然?」
「そうだ」
途端に興味が失せたように、力が抜ける。ようやく解放されて、襟を正して見下ろせば、なんとも無味乾燥。といったふうな、表情の読めない青い瞳。
「とっしー、もういないアルか」
「ああ。もう二度とその忌わしい名を口にすんな」
「じゃあ、おおぐしくんでいいアル。写真撮って」
「はぁっ!?」
「今日はとっしーに写真撮ってもらおうと思って、可愛くしてきたネ。この際オマエでいいから撮れ」
おいおい、命令口調になってんぞ。それ、お願いしてねぇじゃねぇか。
「何で俺がオマエの写真を撮らなきゃならねぇんだ」
ぶうっと頬を膨らませる。なるほど、落ち着いて見てみれば、いつもと少しだけ違う。
「銀ちゃんも新八も似合う言ってくれた。せっかくだから記念写真にしとくヨ」
「だから何で、俺が撮ってやらにゃならんのだ」
「だって、とっしーは撮ってくれたヨ」
あれ?なんかちょっと風向きが悪くねぇか?何だよ、その顔。なんでそんな俯き加減で・・・
「とっしーはちゃんと美人に撮ってくれたアル」
ていうか何だ、そのぶんむくれた頬と、泣きそうな目は。恨みがましくこっち見んな。大体、あれは俺じゃなか・・・
「・・・・っ」
しばしにらめっこのごとく静かな戦いの後、忌々しそうに煙草を地面に落とし、靴で揉み消す。
「今回だけだぞ」
使い捨てカメラで我慢しろよ。と、頭をかきながら、少し忌々しげにつぶやく土方の後ろを、神楽はスキップでついて行った。
アニメ版、来週から伊東さんが出てきますねってことで(苦笑)
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