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伊達いつ前提で幸村といつき。
ちょっぴり反則ネタかな?とも思いますが・・・
ちょっぴり反則ネタかな?とも思いますが・・・
伊達の殿様が戦に出たらしいと聞いたのはもう随分前のことだ。その少し前に突然いつきの元を訪れた彼は、そんなことは一言も言わず、ただ急に顔が見たくなったと言って笑い、いきなり来ても何もねぇぞ。といつきが言えば、村人達に交渉し、いくばくかの食料を手に入れて、そのままいつきの分まで食事を作って、断る間もなく一晩泊まって帰って行った。
お殿様をこんなボロ屋の床に寝かせるなんていいんだろうか。なんていつきの心配をよそに、まだ秋にもなってないから、薄掛け一枚で充分だと、固い床に寝転んで。
そうして翌日、今年はいい米を作れと一言残して、相変わらず、乱暴に頭をくしゃくしゃと撫でて帰って行った。
それからしばらくして、彼が遠く信濃の地へと赴いたことを風の噂で聞いた。
侍が戦をするのはこの御時世では当り前のことで、現に彼だって、これまで奥州一帯でいくつもの戦を乗り越えて、奥州王と呼ばれるまでにこの北の地を平定させた。それからも幾度にも渡って戦をしてきている。いつきだってその相手の一人だったし、いつき達が伊達に下ったその後にも、上杉、武田と刃を交えて来たことも知っている。
そういう時いつだって、いつきがそのことを知るのは後になってからだ。
いつきの元を訊ねて来ても、政宗はそのことには触れない。いつきも聞かない。それは侍のことであって、いつき達農民がおいそれと口を出せるものでもない。
それでも、戦に行く前に政宗が顔を出すのは初めてのことで、だから少なからず不安を覚えた。
信濃と言えば、政宗が好敵手と認める男、真田幸村のいる武田が治める地だ。最後のあの日、政宗は何も言わなかったが、やはり相手が真田幸村となると別だったのだろうか。そんなことを考えて、それからまさか。と否定する。
だって、政宗はお殿様で、大人なんだべ。
いつきにとって政宗はとても強いお侍で、そんな彼が恐れる者がそうそうあるものか。という気持ちはある。けれどやっぱり、心配なことに変わりはない。政宗は必要な人だと思うから。
優しいだけでも、強いだけでもなく、強く、優しく、そして厳しくもある人。彼のような人は必要なのだ。
だから、彼が戦に出たと知ってから、いつきは毎日祈った。彼が無事で帰って来ますように。大変な怪我をしませんように。そうして約束通り、見せてやりたい。金色に広がる稲穂の海を。
そんな日が続いて、短い夏も過ぎ去り、夜になれば明らかに季節が変わったことを示すかのように寒くなってきた頃。その人は突然訪れた。
「いつき殿・・・?」
不思議そうにかけられた声に振り向けば、赤い戦装束の青年がそこにいた。あの二本の槍はその手になく、ただそこに立ち尽くしている。
「真田の・・・兄ちゃん?なしてこっただトコにいんだ」
だって、政宗は彼のいる地へ向かったのだ。きっと、彼との決着をつけるために。それなのにその相手である真田幸村が、何故こんな最北端の、小さな村にやって来たのか。
「ここは、政宗殿の・・・」
「んだ。伊達のお殿様の領地だ。兄ちゃん、そっただ恰好で歩いてっと危ねぇぞ」
何より、彼の姿を見れば、村人達が不安になる。最初は一番恐い想像が本当になってしまったのかとも思ったが、目の前の彼以外に侍達が襲って来る気配はない。何より、目の前の彼自身がいつき以上に面食らっている様子なのがおかしい。
「とにかく、皆が不安がるだ。何もねぇけど、おらの家さ来るとええ」
だって、なんだか以前会った時よりも彼の顔色がよくない。お腹が空いているからだろうか。政宗の敵である筈の男だが、だからといってそんな彼を見捨てるのは、きっと政宗だってしないだろう。それに何より、彼が悪い人でないことをいつきは知っている。
「いつき殿、某は・・・」
「まずは腹に何か入れてからだ。兄ちゃん、今にも倒れそうな顔してるだよ」
何で彼はこんなに不思議そうな顔をしているんだろう。ふと、そう思ったりもしたのだが、今は考えないことにした。
「政宗には会わなかっただか?噂だと信濃に向かったって」
「・・・そう、でござるな。一、二度、刃を交えたのだが、生憎そのたびに勝負はつかなかったのだ」
嗚呼、お侍は恐いことを平気で言う。この人も政宗も、どうして仲良く出来ないんだろう。
幸村を家に迎え入れ、精一杯の食事でもてなす。彼にはきっと全然足りなかっただろうが、食事を済ませる頃には、ごちそうさまときちんと頭を下げられ、お粗末さまでした。と返すくらいには、お互い打ち解けていた。
幸村は彼なりに、いつきに気を使ったのだろう。戦の話は極力答えないようにしていた。いつきだって、そんな血生臭い話が好きなワケではないから、ただお互い、時折ぽつぽつと話をするだけ。それでも一人きりではない食事は久しぶりだ。
「兄ちゃんがどこに行くつもりだったかは知らねぇが、今からじゃ次の村に辿り着くまでに日が暮れっちまうだよ」
どうせだから、おらの家に泊まるとええ。そう言えば、未婚の女子の家に泊まり込むなんぞ、図々しいことは・・・!などと狼狽える。それでもこんな季節でも、外で寝るには厳しいからと説き伏せ、さて寝ようかという時になってまた一悶着。
いつきの家には余分な布団などあるわけもなく、丁度寒くもなってきたから、一緒に布団で寝ればええ。と言えば、そんな失礼で破廉恥な真似は出来ぬと頑に首を縦に振らない。某は床で寝るから、いつき殿は布団で寝てくだされ。と言われても、客人に風邪をひかせるわけにいかねぇ。としか言い様がない。とにかく布団だってそんなに小さくないからと見せて、更にけれど・・・と言うところを、秋だからといって、ここの寒さを舐めるんでねぇ!と、有無を言わせず布団に押し込んだ。
「その・・・政宗殿もここに来たりは」
「たま〜に来ただよ。やっぱり冬なんかは凍死しちまうから、こうして一緒に寝るのが一番だって」
「破廉恥な!」
「たまたま帰りそびれたんで、おらと政宗とこじゅろうさで一緒に寝ただ」
「・・・三人で!?」
多少大きめの布団とはいえ、さすがに成人男性二人に少女一人というのは定員割れじゃなかろうか。裏返った幸村の言葉にいつきも笑う。
「あん時はさすがに狭かっただな〜ぎゅうぎゅうで、政宗なんてちょっと嫌そうな顔してただ」
そりゃあそうだろう。何が悲しくて守役のあの男と同衾せねばならぬのか。そんな政宗の気持ちが少しだけ判って同情した。いや、お館様ならそれこそ某、喜んで潰されましょう!とも思ったが。
「だどもおら子供だから、あったかいべ?」
手が重なる。幸村よりもずっと小さな手は確かに暖かい。おやすみなさいという可愛らしい声にうなずき、幸村も目を閉じた。
温かな手の感触。聞こえる呼吸。ふと気配に目を覚ませば、家の周りを囲まれていることに気付いた。その気配はよく知っている。起き上がることはせず、その気配達が不穏な動きをしつつあることを感じながら・・・
嗚呼、そうだった。
某は、そのためにここに来たのだ。
そっと、隣に眠る少女を包み込むように抱きしめた。
暖かい、小さな命。冷えて来た体で熱を奪ってしまいませんように。そんなことを祈りながら・・・
「なぁにやってんの」
間延びした声。白く明け始めた空の下、いくつもの気配が動く。
「子供相手に本気ってのは、いただけないよねぇ」
のんびりとした口調。けれどその言葉には剣呑なトゲが含まれている。
「真田隊忍頭、猿飛佐助の命が聞けないっての?」
武器を収めろ。低く囁くような声は有無を言わせぬ迫力を持っていた。
「あの人が、そんなことを望まないことくらい判るだろうが!」
彼にしては珍しく、感情を込めて、吐き出すような台詞。おそらくは他の誰よりきっと、彼が悔しいに違いない。
「行け。二度目はない」
いくつもの気配が、後ろ髪を引かれるように何度か振り返りながら、それでもその場を後にする。残された佐助は、気配を消すこともせず、家の前に降り立った。
「あ・・・」
戸を開けて、そこに佐助の姿を見つけていつきは驚いたように目を見開く。
「忍の兄ちゃん、真田の兄ちゃんが、夕べ・・・」
「そうか・・・旦那、こんなトコで迷ってたのか」
昨晩、この家にいた筈の少女の気配が夜中にぷつりと消えた。まるでそこからいなくなってしまったかのように。だから、彼女を狙って来た忍達は、結局手を出すことが出来なかった。
「だども、おらが起きたらもういなくて・・・一人でどっかに行っちまったんだろうか」
心配そうに見上げる少女を見下ろして、苦しさを覚える。
この子に罪はないけれど、先ほどの忍達の気持ちも判る。けれどそれ以上に、佐助には彼の主の気持ちも判るから・・・
「ひとつ、教えてあげるよ。竜の旦那、きっとじきに戻って来る」
「政宗が?」
驚いて顔を上げて、しかしつい今まで目の前にいた筈の忍の姿はもうどこかに消えていた。
そっと、手を握ってみる。昨晩、幸村と繋いだ手。以前出会った時と違って、少し冷たい手。それから・・・
『強く、生きられよ』
優しい、言葉。
何故だろう、いつの間にか涙が溢れだし、頬を伝う。彼と繋いだ手を握り締め、いつきは一人、秋の空の下で泣いた。
ええと、こう、上手く表現出来なくて無念・・・がくり
色々補足したいところはあるんですが、なんかこう、自分でギャグのネタを説明するような虚しさを感じそうなので敢えて放りっぱなしにしてみます。どういうことなの?というような質問がございましたらどうぞ御気軽にお問い合わせを(苦笑)
なんとなく、幸村といつきちゃんという組み合わせを書こうと思ったら、こんな設定が浮かんだのでした。
お殿様をこんなボロ屋の床に寝かせるなんていいんだろうか。なんていつきの心配をよそに、まだ秋にもなってないから、薄掛け一枚で充分だと、固い床に寝転んで。
そうして翌日、今年はいい米を作れと一言残して、相変わらず、乱暴に頭をくしゃくしゃと撫でて帰って行った。
それからしばらくして、彼が遠く信濃の地へと赴いたことを風の噂で聞いた。
侍が戦をするのはこの御時世では当り前のことで、現に彼だって、これまで奥州一帯でいくつもの戦を乗り越えて、奥州王と呼ばれるまでにこの北の地を平定させた。それからも幾度にも渡って戦をしてきている。いつきだってその相手の一人だったし、いつき達が伊達に下ったその後にも、上杉、武田と刃を交えて来たことも知っている。
そういう時いつだって、いつきがそのことを知るのは後になってからだ。
いつきの元を訊ねて来ても、政宗はそのことには触れない。いつきも聞かない。それは侍のことであって、いつき達農民がおいそれと口を出せるものでもない。
それでも、戦に行く前に政宗が顔を出すのは初めてのことで、だから少なからず不安を覚えた。
信濃と言えば、政宗が好敵手と認める男、真田幸村のいる武田が治める地だ。最後のあの日、政宗は何も言わなかったが、やはり相手が真田幸村となると別だったのだろうか。そんなことを考えて、それからまさか。と否定する。
だって、政宗はお殿様で、大人なんだべ。
いつきにとって政宗はとても強いお侍で、そんな彼が恐れる者がそうそうあるものか。という気持ちはある。けれどやっぱり、心配なことに変わりはない。政宗は必要な人だと思うから。
優しいだけでも、強いだけでもなく、強く、優しく、そして厳しくもある人。彼のような人は必要なのだ。
だから、彼が戦に出たと知ってから、いつきは毎日祈った。彼が無事で帰って来ますように。大変な怪我をしませんように。そうして約束通り、見せてやりたい。金色に広がる稲穂の海を。
そんな日が続いて、短い夏も過ぎ去り、夜になれば明らかに季節が変わったことを示すかのように寒くなってきた頃。その人は突然訪れた。
「いつき殿・・・?」
不思議そうにかけられた声に振り向けば、赤い戦装束の青年がそこにいた。あの二本の槍はその手になく、ただそこに立ち尽くしている。
「真田の・・・兄ちゃん?なしてこっただトコにいんだ」
だって、政宗は彼のいる地へ向かったのだ。きっと、彼との決着をつけるために。それなのにその相手である真田幸村が、何故こんな最北端の、小さな村にやって来たのか。
「ここは、政宗殿の・・・」
「んだ。伊達のお殿様の領地だ。兄ちゃん、そっただ恰好で歩いてっと危ねぇぞ」
何より、彼の姿を見れば、村人達が不安になる。最初は一番恐い想像が本当になってしまったのかとも思ったが、目の前の彼以外に侍達が襲って来る気配はない。何より、目の前の彼自身がいつき以上に面食らっている様子なのがおかしい。
「とにかく、皆が不安がるだ。何もねぇけど、おらの家さ来るとええ」
だって、なんだか以前会った時よりも彼の顔色がよくない。お腹が空いているからだろうか。政宗の敵である筈の男だが、だからといってそんな彼を見捨てるのは、きっと政宗だってしないだろう。それに何より、彼が悪い人でないことをいつきは知っている。
「いつき殿、某は・・・」
「まずは腹に何か入れてからだ。兄ちゃん、今にも倒れそうな顔してるだよ」
何で彼はこんなに不思議そうな顔をしているんだろう。ふと、そう思ったりもしたのだが、今は考えないことにした。
「政宗には会わなかっただか?噂だと信濃に向かったって」
「・・・そう、でござるな。一、二度、刃を交えたのだが、生憎そのたびに勝負はつかなかったのだ」
嗚呼、お侍は恐いことを平気で言う。この人も政宗も、どうして仲良く出来ないんだろう。
幸村を家に迎え入れ、精一杯の食事でもてなす。彼にはきっと全然足りなかっただろうが、食事を済ませる頃には、ごちそうさまときちんと頭を下げられ、お粗末さまでした。と返すくらいには、お互い打ち解けていた。
幸村は彼なりに、いつきに気を使ったのだろう。戦の話は極力答えないようにしていた。いつきだって、そんな血生臭い話が好きなワケではないから、ただお互い、時折ぽつぽつと話をするだけ。それでも一人きりではない食事は久しぶりだ。
「兄ちゃんがどこに行くつもりだったかは知らねぇが、今からじゃ次の村に辿り着くまでに日が暮れっちまうだよ」
どうせだから、おらの家に泊まるとええ。そう言えば、未婚の女子の家に泊まり込むなんぞ、図々しいことは・・・!などと狼狽える。それでもこんな季節でも、外で寝るには厳しいからと説き伏せ、さて寝ようかという時になってまた一悶着。
いつきの家には余分な布団などあるわけもなく、丁度寒くもなってきたから、一緒に布団で寝ればええ。と言えば、そんな失礼で破廉恥な真似は出来ぬと頑に首を縦に振らない。某は床で寝るから、いつき殿は布団で寝てくだされ。と言われても、客人に風邪をひかせるわけにいかねぇ。としか言い様がない。とにかく布団だってそんなに小さくないからと見せて、更にけれど・・・と言うところを、秋だからといって、ここの寒さを舐めるんでねぇ!と、有無を言わせず布団に押し込んだ。
「その・・・政宗殿もここに来たりは」
「たま〜に来ただよ。やっぱり冬なんかは凍死しちまうから、こうして一緒に寝るのが一番だって」
「破廉恥な!」
「たまたま帰りそびれたんで、おらと政宗とこじゅろうさで一緒に寝ただ」
「・・・三人で!?」
多少大きめの布団とはいえ、さすがに成人男性二人に少女一人というのは定員割れじゃなかろうか。裏返った幸村の言葉にいつきも笑う。
「あん時はさすがに狭かっただな〜ぎゅうぎゅうで、政宗なんてちょっと嫌そうな顔してただ」
そりゃあそうだろう。何が悲しくて守役のあの男と同衾せねばならぬのか。そんな政宗の気持ちが少しだけ判って同情した。いや、お館様ならそれこそ某、喜んで潰されましょう!とも思ったが。
「だどもおら子供だから、あったかいべ?」
手が重なる。幸村よりもずっと小さな手は確かに暖かい。おやすみなさいという可愛らしい声にうなずき、幸村も目を閉じた。
温かな手の感触。聞こえる呼吸。ふと気配に目を覚ませば、家の周りを囲まれていることに気付いた。その気配はよく知っている。起き上がることはせず、その気配達が不穏な動きをしつつあることを感じながら・・・
嗚呼、そうだった。
某は、そのためにここに来たのだ。
そっと、隣に眠る少女を包み込むように抱きしめた。
暖かい、小さな命。冷えて来た体で熱を奪ってしまいませんように。そんなことを祈りながら・・・
「なぁにやってんの」
間延びした声。白く明け始めた空の下、いくつもの気配が動く。
「子供相手に本気ってのは、いただけないよねぇ」
のんびりとした口調。けれどその言葉には剣呑なトゲが含まれている。
「真田隊忍頭、猿飛佐助の命が聞けないっての?」
武器を収めろ。低く囁くような声は有無を言わせぬ迫力を持っていた。
「あの人が、そんなことを望まないことくらい判るだろうが!」
彼にしては珍しく、感情を込めて、吐き出すような台詞。おそらくは他の誰よりきっと、彼が悔しいに違いない。
「行け。二度目はない」
いくつもの気配が、後ろ髪を引かれるように何度か振り返りながら、それでもその場を後にする。残された佐助は、気配を消すこともせず、家の前に降り立った。
「あ・・・」
戸を開けて、そこに佐助の姿を見つけていつきは驚いたように目を見開く。
「忍の兄ちゃん、真田の兄ちゃんが、夕べ・・・」
「そうか・・・旦那、こんなトコで迷ってたのか」
昨晩、この家にいた筈の少女の気配が夜中にぷつりと消えた。まるでそこからいなくなってしまったかのように。だから、彼女を狙って来た忍達は、結局手を出すことが出来なかった。
「だども、おらが起きたらもういなくて・・・一人でどっかに行っちまったんだろうか」
心配そうに見上げる少女を見下ろして、苦しさを覚える。
この子に罪はないけれど、先ほどの忍達の気持ちも判る。けれどそれ以上に、佐助には彼の主の気持ちも判るから・・・
「ひとつ、教えてあげるよ。竜の旦那、きっとじきに戻って来る」
「政宗が?」
驚いて顔を上げて、しかしつい今まで目の前にいた筈の忍の姿はもうどこかに消えていた。
そっと、手を握ってみる。昨晩、幸村と繋いだ手。以前出会った時と違って、少し冷たい手。それから・・・
『強く、生きられよ』
優しい、言葉。
何故だろう、いつの間にか涙が溢れだし、頬を伝う。彼と繋いだ手を握り締め、いつきは一人、秋の空の下で泣いた。
ええと、こう、上手く表現出来なくて無念・・・がくり
色々補足したいところはあるんですが、なんかこう、自分でギャグのネタを説明するような虚しさを感じそうなので敢えて放りっぱなしにしてみます。どういうことなの?というような質問がございましたらどうぞ御気軽にお問い合わせを(苦笑)
なんとなく、幸村といつきちゃんという組み合わせを書こうと思ったら、こんな設定が浮かんだのでした。
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